高圧ケーブルの劣化による突発的な停電事故は企業活動に多大な影響を及ぼします。特に、シースが不良となることでケーブル劣化が進行する場合が極めて多く、シースを保全することが非常に重要となります。本製品は、活線状態で高圧ケーブルのシース不良個所を測定することが可能です。シース不良個所を特定し、保全することでケーブルを健全に保つことができます。
また本製品はトヨタ自動車株式会社との共同開発品です。今回トヨタ自動車は、活線診断と事故点測定に高い技術を持つフジクラ・ダイヤケーブル(当社)と共同で、装置の設計・製作を当社、性能評価・実証試験はトヨタ自動車がそれぞれ担うことにより、小型軽量・高精度の活線シース絶縁不良点測定装置を開発することが出来ました。
ケーブル製造技術の向上により内因的な欠陥は減少しているが、シースへのダメージは外因的な問題であり、シースの適切な保守がより重要となっている。
シースへのダメージは布設環境に依存
■ 高稼働な工場などでは停止時間の確保が難しい。
■ シースの絶縁抵抗の状態は湿度など環境条件により変化するので、線路停止時に不良状態であるとは限らない。
交流接地部 | コンデンサ | 150μF × 3 |
放電抵抗 | 1kΩ | |
測定器部 | 測定方式 | マレーループブリッジ |
測定辺抵抗 | 1023Ω 120mA, リレー切替型 | |
測定相切替 | R-S, R-T, S-T,3レンジ | |
最小目盛 | 0.1% | |
耐誘導電圧 | 最大AC100V | |
雑音除去方式 | LPF,デジタルノイズ除去方式 | |
直流電源部 | 方式 | スイッチング方式 |
電圧 | DC 50 V,100V,150V 3レンジ | |
最大出力電流 | 1mA,短絡時 | |
装置本体 | 入力電源 | AC 100V,50/60Hz,約10VA |
寸法・質量 | 300W×295H×350D,約 12kg | |
入力切替部 | スイッチ | オーバーラップ形,3回路,キースイッチ |
寸法・質量 | 200W×120H×120D,約 2kg |
L: ケーブル亘長 (m) | ℓ: 測定点から不良点までの長さ (m) |
LE: 電源部の直流電圧 | R1, R2: 測定部の可変抵抗 (Ω) |
LE: 電源部の直流電圧 | R1, R2: 測定部の可変抵抗 (Ω) |
R3: 2L-ℓの遮へい層抵抗 (Ω) | R4: ℓの遮へい層抵抗 (Ω) |
R5: シース抵抗 (Ω) |