形式: I019

マーレーループ法による電力ケーブル・接続部などの劣化点を測定するもので,ケーブル部又は接続部での漏れ電流から絶縁劣化部の位置を評定するために,従来のブリッジ形測定器に比べ約10倍検流計部を高感度化しています。本測定器と直流高圧発生器L614,安定化電源と組み合わせることで,約50μA※1の漏れ電流で劣化点又は故障点の位置評定が簡単な操作で高精度に測定できます。
I019

I019

※1 150mm2 1kmのケーブルの場合
※ 漏れ電流による劣化測定の場合には別途安定化電源が必要です。

特長

  • 検流計の高感度化と機器のセットリークを1μA 以下にすることにより,漏れ電流50μA 以上(絶縁抵抗200MΩ以下)での劣化点の位置評定が可能。
  • 小型軽量な可搬式で,C-GIS機器への適用が可能。
  • 従来の数10MΩ程度までの高抵抗地絡事故の測定も可能。

性能

形式I019
品名高感度ブリッジ
最小測定電流50μA以上
測定線路抵抗0.13Ω以上(150mm2 1km相当)
測定辺抵抗100Ω
検流計感度DC±10μV フルスケール相当
測定誤差±3%以内
最高使用電圧DC10kV
電源ニッケル水素電池 7本
寸法・重量455W×330H×343D(mm),約15kg

測定原理

高感度ブリッジ 測定原理