ディジタル表示方式 I032,L530,L531 単心式・ループ式の2つのモード測定搭載

形式: I032 (旧 DL-41D),L530 (旧 PD-30C) (パルス検出器),L531(旧 PD-30EX) (パルス検出器増設ユニット)

波形観測方式の放電検出パルスレーダ法の操作性と精度の向上を計るためにディジタル表示方式を採用した事故点測定装置です。
本ディジタル表示方式では,100MHzの水晶発振器を使用しているため1mの高分解能で測定できます。
I032

I032

L530

L530

L531

L531

特長

  • ループ式,単心式の2つのモードでのケーブル事故点測定ができる
  • 事故相と健全相を用い,事故点で生じたパルスの時間差を高精度に測定し,さらに演算機能により,事故点までの距離を高精度にディジタル表示。
  • パルス検出器は直流分も検出するCR分圧方式でオートトリガしているため操作が簡単。
  • 分岐を有する事故線路の測定も高い精度で測定できます。
  • 事故点の放電による進行波パルスを利用しているため,直流高圧電源は小容量・小型のものが使用できる。
  • 焼成作業が不要。
  • 波形観測からも事故点を確認できる。

性能

形式I032
品名放電検出型パルスレーダ
方式ディジタル放電検出型パルスレーダ方式
最大表示値距離測定×19999m
×109999×10m
時間測定×199.99μs
×10999.9μs
分解能距離測定×11m
×1010m
時間測定×10.01μs
×100.1μs
測定誤差距離測定×1線路亘長の2~3%±1m
×10線路亘長の2~3%±10m
時間測定×1線路亘長の2~3%±0.01μs
×10線路亘長の2~3%±0.1μs
伝播速度0~299.9m/μs,0.1m/μsステップ
クロックパルス100MHz水晶発振器使用
繰り返し頻度30回/秒以下
入力電圧13.5V~135V無調整
電源AC100V,50/60Hz,約100VA
寸法・質量320W×140H×365D(mm),約11kg
備考: 波形観測用のオシロスコープもご要望により申し受けます
形式L530
品名パルス検出器
用途ディジタル放電検出型パルスレーダ装置パルス検出用
方式CR並列分圧方式
最高使用電圧DC30kV,インパルス50kV
分圧抵抗器50MΩ
分圧静電容量100pF
分圧比30kV/135V
ブロッキング抵抗器1kΩ±20%(BR-30)
寸法・重量100W×220H×200D(mm),約4kg
その他波形観測法による測定: 0.2,2,20μsの3レンジ
※ 2台1組で使用します。
形式L531
品名パルス検出器増設ユニット
用途L530増設用
(使用電圧は1段増設ごとに約30kV増加します)
方式CR並列分圧方式
最高使用電圧DC30kV,インパルス50kV
分圧抵抗器50MΩ
分圧静電容量100pF
分圧比30kV/135V
ブロッキング抵抗器1kΩ±20%(BR-30)
寸法・重量70φ×220H×170D(mm),約2kg
※ このパルス検出器は単独での使用はできません。
形式L930
品名模擬事故球間隙
球径30mmφ±2%
放電電圧0~30kV
寸法・重量140W×120H×50D(mm),約1kg
形式L532L533L534
品名ブロッキング抵抗
用途L530用L531 1段増設用L531 2段増設用
最高使用電圧DC30kV
インパルス50kV
DC60kV
インパルス100kV
DC100kV
インパルス150kV
抵抗値1kΩ±20%3kΩ±20%5kΩ±20%
寸法・重量20φ×200D(mm)
約1kg
33φ×300D(mm)
約2kg
45φ×400D(mm)
約3kg

回路構成

回路構成
計算式
l:遠端から事故点までの距離(m)
L:ケーブル全体の亘長(m)
t:事故相と健全相の第1波の時間差(μs)
T:ケーブル測定端に模擬事故点を設け放電させた時の
事故相と健全相の第1波の時間差(μs)
(全長を往復する時間)
ν:パルスの伝播時間(μs)
注:
  • パルス検出器は2台必要です。
  • 内部演算により測定端からの距離を表示させることもできます。
  • 単心式はパルス検出器を1台使用し,ゲートの開閉信号を得ています。