形式: I035(旧 DL-41E),L431(高圧パルス発生器)
遅延式,単心式,ループ式の3モード測定搭載 ディジタル表示式
単心ケーブル線路,ネットワーク配電線路,分岐線路などでは,クロスボンド点,分岐点などからの複雑な反射パルスのために事故点が測定できません。この装置は事故点より近端および遠端に向かう第1波パルスでトリガされ一定時間遅れて発生する2つのパルス時間差から事故点を測定する方法で,クロスボンド点,分岐点などから反射波の影響を全く受けずにディジタル表示値がそのまま事故点までの距離として測定できます。
特長
- 遅延式,ループ式,単心式の3つのモードでケーブル事故点測定ができる。
- クロスボンド,あるいは多分岐路線路などで変異点で生ずる反射が多い場合にも反射パルスの影響を全く受けずに高精度に事故点の測定ができる。
- 事故点までの距離あるいは伝搬時間がディジタル表示されるので読み取り誤差が無く操作が容易で,高精度に測定できる。
- 分岐を有する事故線路の測定も高い精度で測定できます。
- 事故点の放電による進行波パルスを利用しているため直流高圧電源は小容量・小型のものが使用できる。
- 焼成作業が不要。
性能
形式 | I035 |
品名 | 放電検出型パルスレーダ |
方式 | 遅延式ディジタル放電検出型パルスレーダ方式 |
最大表示値 | 距離測定 | ×1 | 9999m |
×10 | 9999×10m |
時間測定 | ×1 | 99.99μs |
×10 | 999.9μs |
分解能 | 距離測定 | ×1 | 1m |
×10 | 10m |
時間測定 | ×1 | 0.01μs |
×10 | 0.1μs |
測定誤差 | 距離測定 | ×1 | 線路亘長の2~3%±1m |
×10 | 線路亘長の2~3%±10m |
時間測定 | ×1 | 線路亘長の2~3%±0.01μs |
×10 | 線路亘長の2~3%±0.1μs |
伝播速度 | 0~299.9m/μs,0.1m/μsステップ |
遅延時間 | 7ms~8ms |
クロックパルス | 100MHz水晶発振器使用 |
繰り返し頻度 | 5回/秒以下 |
入力電圧 | 無調整トリガ方式 |
電源 | AC100V,50/60Hz,約100VA |
寸法・質量 | 320W×140H×365D(mm),約13kg |
備考: 波形観測用のオシロスコープもご要望により申し受けます
形式 | L431 |
品名 | 高圧パルス発生器 |
方式 | トリガ信号駆動方式 |
出力電圧 | 10kV,負極性 |
トリガ入力 | 270Vp-p,正極性 |
遅延時間 | 7.5ms(固定) |
寸法・重量 | 400W×550H×400D(mm),約40kg |
回路構成
注: パルス検出器は3台必要です。
ν: | パルスの伝播時間(μs) |
To: | 遅延時間(7~8ms) |
l: | 遠端から事故点までの距離(m) |
L: | ケーブル全体の亘長(m) |
t: | 両パルスの時間差(μs) |