LINDA-1500V3-M
高圧CVケーブルの絶縁体、シース(防食層)の絶縁抵抗を活線状態で測定する据置型の装置です。
特長
- 活線状態での測定が可能。ケーブル絶縁抵抗測定のために停電を取る必要がない。
- ブリッジ法により絶縁体絶縁抵抗を測定するため、10万MΩからの高絶縁抵抗を精度良く測定可能。初期状態からのトレンド監視を行うことで、劣化の早い段階を検知し、早めの処置が可能となる。
- 常置型で、自動測定が可能であり、絶縁抵抗のトレンド監視を行う事ができる。
測定原理
基本測定原理
測定方法
絶縁体絶縁抵抗 [直流重畳法]
測定用電流(直流)が大地に逃げないよう、系統の接地点(GPT中性点など)には交流接地器(コンデンサ)を設置する。負荷の交流成分は大地へ流れるが,測定用電流の直流成分は装置が受け取る。そして直流50Vの測定用電流を系統のGPT(EVT)中性点から重畳し(導体→絶縁体→遮へい層)へ漏れ流れる電流にて絶縁抵抗を測定する。
シース絶縁抵抗
(遮へい層~大地)間に50Vの電圧を印加して絶縁抵抗を測定する。
適用条件
- 特高受電の設備
- 系統にGPT・GTRを有していること(GPT/GTR中性点から測定用電流を重畳するため)
※ その他,距離・ノイズ・抵抗接地系での電流容量等の条件により適用できないケースあり
システム概要例
LINDA-1500V3-M装置構成
- LINDA-1500本体盤
- ケーブル用交流接地器
- GPT(EVT)用交流接地器(系統内のGPT数必要)
- GTR用交流接地器(系統内のGTR数必要)
- コントローラおよび通信機器
LINDA用配線
- CV 1c 8SQ (ケーブル交流接地器~本体間)
- CV 1c 8SQ (GPT交流接地器~本体間)重畳用
- CVV 4c 2SQ (GPT交流接地器~本体間)
- CVV 6c 2SQ (GTR交流接地器~本体間)
- CV 1c 8(38)SQ(GPT(GTR)~GPT(GTR)交流接地器)
- 通信用ケーブル(本体~コントローラ間)