線路の故障による短絡電流の通電時間はきわめて短く、系統が遮断されるまでの間であるため、通常2秒以内と考えられ、この間に導体に発生する熱量はすべて導体自身の温度上昇のみに消費されるものとすれば、電線・ケーブルの短絡時許容電流は近似的に次の式で与えられます。
ここに
短絡前の導体温度T4及び短絡時の最高許容温度T5を表に示します。
各種電線・ケーブルの短絡時許容電流を概略チェックする際に表をご利用ください。
| 絶縁体 | T4(℃) | T5(℃) | 短絡容量(A) | 対象ケーブル例 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 銅導体 | アルミ導体 | ||||
| 架橋ポリエチレン | 90 | 230 | 134 | 90 | 6600V CV 6600V NH-FP |
| エチレンプロピレンゴム | 80 | 230 | 140 | 94 | PNCT |
| ポリエチレン | 75 | 140 | 98 | 66 | 600V EM-FP |
| ビニル | 60 | 120 | 97 | 64 | VV |
(注)ただし Ac:導体の断面積(mm2)
ts:短絡電流の持続時間(秒)
表による6600V CV(銅導体)の短絡容量の計算例を以下に示します。6600V CV 3C × 60mm2において短絡持続時間を0.3秒とすると、
なお、短絡容量はケーブルの種類だけで決まり、ケーブルの定格電圧や線心数には関係なく計算されます。