電線・ケーブルは電力や信号を伝送することが役目で、いろいろな用途と場所に使用されております。それぞれの特徴を活かして、最も適当な電線・ケーブルを最も適切な方法で使用していただくためにつぎの点を検討されることをおすすめします。
使用温度が常温か、低温か、高温かによって耐寒性、耐熱性の程度を考慮する。
| シース | 使用温度範囲 | 代表品名 |
|---|---|---|
| 一般PVC | -15℃~60℃ | IV, CV, CVV, IPEV, CPEV, 各種同軸ケーブル(外被PVC) 等 |
| 耐熱PVC | -15℃~75℃ | HIV, HCV, HCVV 等 |
|
PE 耐燃性PE(エコ) |
-50℃~75℃ | CE, CEE, EM CE/F, 各種同軸ケーブル(外被PE) 等 |
耐薬品性、耐油性、耐水性、耐圧性、耐ガス性、耐炎性、耐爆性の程度を考慮する。
| 薬品に接触する場合 | メタシールケーブル、MAZEケーブル 等 |
|---|
機器内配線、機器口出し、屋内配線、架空線、直埋、吊り下げ配線など配線(布設)方式の適否を検討する。
固定使用か移動または屈曲、捻回して使用するか、移動、屈曲、捻回の程度、頻度、期間などについて適否を検討する。
振動、衝撃、伸縮、圧縮、張力等の外力の程度、頻度、期間について検討する。
運搬、足場、電源、火気、工具、工期、工程、などの状況、作業者の熟練度、接続、端末処理の有無および難易について電線の取り扱い性を検討する。
回路電圧、電圧の変動、異常電圧、交直の別等を考慮して電線の電圧を定める。
平常電流、事故電流、負荷率、過負荷の程度、許容電圧降下と使用条件等と許容電流とから導体サイズを定める。この場合単心ケーブルを多条使用するか他心ケーブルを使用するか併せて検討する。
許容電流、誘導、電線の太さ、端子板、接続の有無、コネクタ等を考慮して線心数を定める。
回路、回線方式の必要性より絶縁抵抗、高周波特性、伝送特性の程度を定め、絶縁材料、電線の構造を選ぶ。
しゃへい(静電、電磁)方式は要求度、接地系の程度より定め最適なしゃへい構造(テープしゃへい、編組しゃへい、アルミ被など)を選ぶ。
| 誘導対策 | 静電対策 | 銅テープ、アルミマイラーテープ、アルミテープ、銅編組 |
|---|---|---|
| 電磁対策 | 銅鉄テープ、鋼管外装、鋼帯+アルミ被対より型 |
法規上の制限について検討する。
ケーブルの難燃性は、①垂直トレイ試験対応の高難燃グレード、②傾斜試験対応の難燃グレード、③難燃性能を有しないものの3つに分けられます。これらの概略チェックする際に下表をご利用ください。
| 難燃性種別 | |||
|---|---|---|---|
| 難燃 | 耐燃 | 難燃無し | |
| 該当ケーブル例 |
・難燃PVCシースケーブル(F-CV等) ・難燃ノンハロゲンシースケーブル/ノンハロゲン耐燃性PEシースケーブル(NH-CE等) ・高難燃ノンハロゲン 耐火ケーブル(NH-FP) ・高難燃ノンハロゲン 耐熱ケーブル(NH-HP) |
・一般PVCシースケーブル/ 一般PVC絶縁電線(CV、IV等) ・耐燃性PEシースケーブル/ エコケーブル/ 耐燃性PE絶縁電線 (EM CE/F、EM IE/F等) ・耐火ケーブル (EM-FP) ・耐熱ケーブル (HP、EM-HP) ・通信ケーブル (FCPEV) |
・一般PEシースケーブル (CE等) |
| 要求特性例 | 垂直トレイ燃焼試験 | 傾斜試験 | ― |
| 規格例 | JIS C 3521-1986 (IEEE Std. 383-1974) |
JIS C 3005-2025 | ― |