好奇心がエネルギーを生み出す
音大出身、人の心をつかむ深耕営業

「好奇心をエネルギーに変えてきた」。そう力強く話すのは、中途入社4年目の越當隆史さん(27歳)です。音楽大学を卒業後、ハウスメンテナンス系の企業に就職。そして今、念願だったBtoBの法人営業に就き、充実した日々を送っています。私たちの社会生活を支える「電線」というインフラ。その裏には、越當さんのような営業マンの奮闘がありました。

ビルや住宅、マンションの電気工事で使われるケーブル
既存の取引先と関係を深める「深耕営業」

ーー市販営業部は、そもそもどこに何を売っている部署でしょうか。

当社の電線・ケーブルは、ビルやホテル、工場などの大型施設から一般住宅まで、あらゆる場所で使われています。中には数億円にも上る受注案件もありますが、私が所属する市販営業部が扱っているのは、ビルや個人宅、マンションなどで使われているものです。それを、電材商社を通じて、電材問屋、電気工事会社に販売しています。

営業といっても、取引先を新規でどんどん開拓するわけではありません。特定の取引先と長くお付き合いし、関係性を深めていく。「深く耕す」という意味の深耕営業が基本スタイルです。

私が担当しているのは、大手電線商社の1つ。入社以来、3年以上にわたって長く担当しています。定期的な訪問のほか、電話やメールで日頃から頻繁にコミュニケーションをとりながら、お客様の納期などに関する要望や相談をキャッチアップするのがメインの仕事です。

そのあたりは、のちほどまた詳しくご紹介させてください。

音大卒、ハウスメンテナンスの営業を経てFDCへ
好奇心をエネルギー源に、成長を実感できた3年

ーー出身校が音楽大学とお聞きしました。異色の経歴が目を引きます。

小さい頃からずっと吹奏楽をやっていて、大学ではクラシック音楽のトロンボーンを研究していました。ただ、音楽を仕事にすることにはあまり惹かれず、人と接することが好きだったので営業の道を目指すことにしました。

それで、卒業後はハウスメンテナンス系の企業に就職しました。現場工事を経て、営業職として個人宅への訪問販売などを行う日々。ただ、自分が考えていた社会人生活とのギャップも大きく、このまま働き続けることになかなか希望を感じられなくなってしまいました。

何より、ハウスメンテナンスのBtoCの営業よりも、もともと興味があったのはBtoBの法人営業でした。改めて、そのときの夢を追いかけてみようと思いました。

ーー法人営業で転職先を探し、フジクラ・ダイヤケーブルに行き着いたと。

ただ、音大卒ですし、電線業界は前職とはまったく異なる世界です。採用していただけるか不安もあったのですが、面接官の方々は経歴よりも「私」という人間性を評価してくれました。

というのも、以前の仕事は休みを取りづらかったので、採用面接の日程がなかなか合わずに大変でした。転職活動の最中、それで断られた会社もあったのですが、フジクラ・ダイヤケーブルはそんな事情に理解を示してくれて、気長に待ってくれました。

そして、思いの丈をぶつけた面接。そこでも、私の熱意を真正面から受け止めてくれました。懐の深さを感じましたし、何より社員の気持ちを尊重してくれる会社なんだなと。それが入社の大きな決め手になりましたね。

ーーそして手にした、念願の法人営業。ただ、未経験ですから苦労したのではないでしょうか。

正直、入社前は絶縁電線とケーブルの違いすら知りませんでしたからね。お客様からの問い合わせにすぐに答えられないことも少なくありませんでした。その都度必死になって調べたり、先輩や上司に教えてもらったりしながら、地道に知識を身につけてきました。

最初は苦労しましたが、それ以上に知らないことがわかるようになり、できる仕事がどんどん増えていく過程が楽しくて仕方がなかったです。入社して約3年、地道な努力が血となり肉となり、今は成長を強く実感できています。

ーー好奇心をエネルギー源にして、日々学んできたわけですね。

その通りですね。そして、その努力を会社が評価してくれて、成長を温かく見守ってくれたのが何よりも心強かったですね。たとえ未経験でも、真面目にコツコツと積み上げていくことで、キャリアアップできる。そんなすばらしい環境が、フジクラ・ダイヤケーブルにはあります。

業界では数少ない「製販一体」の強みとは?
社会インフラを支える縁の下の力持ち

ーーここで、冒頭の営業スタイルの話に戻ります。いわゆる「深耕営業」のおもしろみは、どんなところにあるのでしょうか。

特定のお客様にいかに信頼され、受注を勝ち取るか。現場レベルでカギを握るのは、「人間力」のような気がします。

私は、お客様とは普段、仕事の話だけでなく、プライベートな話題や雑談も交えながら距離を縮めていくようにしています。せっかくなら、お互い楽しく仕事できたほうがいいじゃないですか。

相手の懐にスッと飛び込み、信頼関係を築いていく。そのスタイルは私の肌に合っているようで、前職の飛び込み営業では味わえなかったやりがいを感じています。

もちろん、それは私だけの力ではなく、フジクラ・ダイヤケーブルという会社の信頼度の高さがバックにあることも大きいはずです。

ーー信頼度の高さとは、どういうことでしょうか。

当社は、電線業界を支えるフジクラ、三菱電線のグループ会社であり、早期に製造と販売が一体になりました。つちかった製販一体体制だからこそ、高い品質やスピーディーな納品を担保できる強みがあります。

「あそこに任せとけば安心」「必ず期待に応えてくれる」という安心感やブランド力。これが当社の持ち味であり、お客様に厚い信頼を寄せていただいている大きな理由のひとつになっています。

ーー力強い言葉ですね。もうすっかり、フジクラ・ダイヤケーブルに欠かせない社員という印象です。

電線は、私たちの生活インフラを支える縁の下の力持ちです。そして、100年もの長い間、姿を変えずに存在し続けてきました。それは電気がなくならない限り、この先も変わらないはずです。長く安定した商売を続けられる。その安心感は、社員として働く私にとっても大きいですね。

ただ、好奇心をエネルギー源に、学びを深めてきた私です。勉強すればするほど、もっと仕事がおもしろくなるのではないか。頭の中は今、そんな楽しみでいっぱいですね。

私のような若い世代も活躍している会社です。ぜひ一緒に、フジクラ・ダイヤケーブルの新しい時代を切り拓いていきましょう。

話を聞いた人

越當隆史
2019年入社 / 東京本社 建設・電販カンパニー 市販営業部