「5G」を縁の下で支える仕事。
通信業界の“憧れの会社”に
飛び込んだ技術者の思い

主に通信会社向けの電線・ケーブルを製造・開発する福井工場。日本海に面した自然豊かなこの場所で、技術部の堀口博之さん(37歳)は日々、私たちの快適な通信環境を支える仕事に打ち込んでいます。現在は、IoTの分野で新製品の開発に力を入れているそうです。その仕事ぶりに迫りました。

通信業界で“誰もが知る”フジクラ・ダイヤケーブルへ
新しい挑戦がしたかった

ーー2018年にキャリア入社されましたが、それまでどんなキャリアを歩んできたのでしょうか。

まず、大学では電気電子工学科に所属し、電磁波伝搬やアンテナについて勉強しました。その後、新卒で無線系のメーカーに就職します。

ーーなぜフジクラ・ダイヤケーブルに転職されたのでしょうか。入社の決め手、きっかけを教えてください。

前職は通信系業種でしたが、フジクラ・ダイヤケーブルは、この業界では非常に有名な企業でした。ブランド力も高く、以前から非常にいいイメージをもっていました。

社会人になって約10年。これまで培った知識や技術を活かして、新たなステージで活躍したい。そう思ってチャレンジすることにしたんです。

新しい分野に挑戦できるのは、大きなやりがい
「IoT」や「5G」の新製品を開発したい

ーー今、具体的にどんな仕事をされているのでしょうか。

私の働いている福井工場では、主に携帯電話などの通信会社向けの電線・ケーブルを製造・開発しています。主な仕事は、ケーブルの設計や試作品の製造、仕様書の作成です。

仕様書の作成では、営業部からお客様(取引先)の仕様を聞いて、それぞれのオーダーに合わせた仕様書を作成します。
製品の設計では、一度設計すればそれで終わりではなく、例えば、あるケーブルの材料が変わったら、安全性や性能に問題がないどうかを試験してチェックする必要があります。
最も大事なのは、品質です。電気や通信には、当然ですが絶対的な安定性と信頼性が欠かせません。少しでも材料が変わったりすれば、時間をかけて徹底的に調べます。

それと、もう1つ大事な仕事があります。新製品の開発です。

ーー「新製品の開発」ですか。具体的には、どんなものを。

会社としてIoTや5G技術に関する開発に力を入れています。私自身は、目下、IoT関連技術で使用するアンテナなどの試作や実験に力を入れているところです。

たとえば、アンテナとしても機能するケーブルである「LCX(漏えい同軸ケーブル)」。道路トンネルや鉄道通信などに使われています。この技術そのものは決して新しいわけではないのですが、このケーブルとWiFiやRFID通信等を絡めたIoTソリューションを開発するなど、専門部署の一員として、日々そんな新しい研究を行っています。

映像「2分で分かるLCX」

それと、5Gですね。いよいよこれから、通信規格が4Gから5Gへと変わっていく中で、5G時代の到来に向けて研究開発に積極的に投資していこうとしています。

長年培ってきた技術を応用して、いろんな分野に幅広く展開していく。新しい分野に、果敢に投資する。私のような技術畑の人間にとって、こうして新しい分野の製品開発にチャレンジできるのは、とても大きなやりがいですよ。純粋に楽しくて、ワクワクします。

電線=古い業界のイメージはない
「多角化」と「改革」進める職場で、自由に働ける

ーーなぜ、そんなに新しい製品開発に熱心なのでしょうか。

フジクラグループの歴史は長く、社会を支えるインフラを提供する会社として、安定した経営を続けています。ただ、現状に満足せずにさらに成長していくには、新しい分野を開拓していく必要があります。そんな会社の方針もあり、こうしてIoTなどの新しい領域の研究も積極的に行っているんです。

一言で言えば、「多角化」「改革」です。電線・ケーブルを主軸に、いろんなジャンルに攻めていこうと、今どんどん新しいチャレンジに打って出ているところなんです。

ーーそれは、働く社員の新しいアイデアを積極的に取り入れていく、ということでもあるのでしょうか。

そうですね。職場は自由度が高く、いろんな意見やアイデアを気軽に話せる土壌があります。雰囲気はよく、とても働きやすいですね。

完全なケーブル畑の人間ではなく、通信関係の業種にいた私だからこそ、ケーブル以外の側面から俯瞰して物事を見ることができ、ケーブルだけに固執しない柔軟な考えが生かせる場面もあります。「これはこうしたほうがいいんじゃないか」と改善提案をすることもありますが、それをしっかり聞いてくれて、職場全体として業務改善につなげています。

ーーそれは、非常に大事なことですね。

今研究しているIoTに関しても、直属の上長にはある程度裁量を持たせてもらい、自由に研究させてもらっています。近い将来、新しい技術や製品を開発したいですね。

電線・ケーブルと聞くと、古い業界というイメージを持つ人もいるかもしれません。ただ、これまでお話してきたように、フジクラ・ダイヤケーブルは今、新しい製品開発に積極的に投資しています。

自由な発想で、伸び伸びと製品開発に携わりたい。そんな技術者には、とてもオススメできる会社です。ぜひフジクラ・ダイヤケーブルの扉を叩いていただきたいですね。

ーー意欲的な人が来てくれるといいですね。ありがとうございました。

話を聞いた人

堀口博之
2018年入社 / 福井工場 技術部