LINDA-1000P

高圧CVケーブルの絶縁体、シース(防食層)の絶縁抵抗を活線状態で測定する手動可搬型の装置です。
LINDA-1000P

LINDA-1000P

特長

  • 活線状態での測定が可能。ケーブル絶縁抵抗測定のために停電を取る必要がない。
  • ブリッジ法により絶縁体絶縁抵抗を測定するため、10万MΩからの高絶縁抵抗を精度良く測定可能。初期状態からのトレンド監視を行うことで、劣化の早い段階を検知し、早めの処置が可能となる。
  • 持ち運びのできる手動測定タイプであり、バンク毎にケーブル切換盤を設けることで複数の配変電系統の測定が可能。

測定原理

基本測定原理

LINDA-1000 測定原理

測定方法

絶縁体絶縁抵抗 [直流重畳法]

測定用電流(直流)が大地に逃げないよう、系統の接地点(GPT中性点など)には交流接地器(コンデンサ)を設置する。負荷の交流成分は大地へ流れるが,測定用電流の直流成分は装置が受け取る。そして直流50Vの測定用電流を系統のGPT(EVT)中性点から重畳し導体→絶縁体→遮へい層へ漏れ流れる電流にて絶縁抵抗を測定する。

シース絶縁抵抗

(遮へい層~大地)間に50Vの電圧を印加して絶縁抵抗を測定する。

適用条件

  • 特高受電の設備
  • 系統にGPT・GTRを有していること(GPT/GTR中性点から測定用電流を重畳するため)
※ その他,距離・ノイズ・抵抗接地系での電流容量等の条件により適用できないケースあり

システム概要例

LINDA-1000 システム概要例

LINDA-1000P装置構成

  • LINDA-1000P本体(測定ユニット・ACGT-1)
  • ケーブル切換盤(CSB-xx 標準:5~50回線対応)
  • GPT(EVT)交流接地器(ACG-2T:系統内のGPT数必要)
  • GTR用交流接地器(ACG-2R(10A・20A) :系統内のGTR数必要)

LINDA用配線

  • 測定線:CV 1c 8SQ(各フィーダ遮へい層~ケーブル切換盤)
  • 重畳線:CV 1c 8SQ(GPT中性点~GPT交流接地器~ケーブル切換盤)
  • 接続線:CV 1c 38SQ(GTR中性点~GTR交流接地器)[GTRの容量による]
  • GTR用交流接地器(ACG-2R(10A・20A) :系統内のGTR数必要)
※ ケーブル切換盤~ACGT-1~LINDA-1000P間は,付属のコネクタ付き専用ケーブル使用