事故点測定器の適用について教えてください。
以下の通り,事故の種類に応じた様々な測定器を取り揃えております。
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ケーブル事故点測定装置の選び方

(1)事故種類別

事故種類線路条件測定器
100Ω

1kΩ

10kΩ

100kΩ

1MΩ

10MΩ

100MΩ
100MΩ













健全相が必要(1)高圧ブリッジ
I011/L610
I017/L610
I018/L610
事故線のみ(2)低圧パルスレーダ
(地中ケーブル用)
I033
事故線のみ(3)低圧パルスレーダ
(海底ケーブル用)
I034
健全線が必要(4)ディジタル放電検出型
パルスレーダ
I032
健全線が必要(5)遅延式
ディジタル放電検出型
パルスレーダ
I035
事故線のみ(6)事故点焼成
L620/L621/L622
焼成後,高圧ブリッジにて測定



事故線のみ(7)低圧パルスレーダ
I033,I034
健全相が必要(8)高圧ブリッジ
I011/L613
事故線のみ(9)静電容量法
防食層地絡事故(10)電位式ケーブル
事故点探知器
I204/L640
常時
監視



(11)常置事故区間判別システム
I101

(2)ケーブル電圧階級別

低圧電線3300V6600V22kV/33kV66kV/77kV154kV備考
I011,I017,I018◎L610
H601
◎L610
H601
◎L610
H601
◎L610
H601
◎L610
H601
◎L610
H601
I033○OSC○OSC○OSC○OSC○OSCOSC:オシロスコープ
I034◎OSC◎OSC海底ケーブル用
OSC:オシロスコープ
L530
L531
○L630
H601
H530
L030
OSC
○L631
H601
H530
I030
OSC
○L632
H602
L530
L531
L534
OSC
○L632
H602
L530
L531
L534
OSC
OSC:オシロスコープ
I032○L630
H601
L030
H532
○L631
H601
H530
H533
H531
○L632
H602
L530
L531
L534
H602
クロスボンド線路には
使用できません。
I035○L632
H602
L530
L531
L534
H602
クロスボンド線路用
L620
L621
L622
○L620
H601
○L620
H601
○L620
H601
○L620
H601
○L620
H601
直埋線路に使用
焼成により
火災のおそれの
ある場合は使用不可
I204◎L640トレーサタイプ
(地上からの測定)
I101
(瞬時
事故区間
判別)
常時監視
○: 適,◎: 最適

ケーブル事故点測定時の注意事項

事故様相と事故点抵抗について
地路事故時の事故点は,フラッシオーバ性地路事故と抵抗性地路事故に大別されますが,事故様相は時々刻々変化しながらフラッシオーバ性と抵抗性地路事故の両方の様相を示し,安定しないことがしばしばあります。このような場合はその様相の安定時期に,これに適切な測定法を素早く適用することが必要です。
また,事故点抵抗をメガー・テスターで測定する場合,事故様相が測定電圧に依存するために事故様相の判定を誤ることがあります。このような場合は,測定を実施して様相を見極めながら事故測定を実施します。「事故点測定器の適用」の事故点抵抗は目安を示してあります。
電源装置の選定について
事故点測定に必要な印加電圧は,事故点の事故様相によって安定しません。測定装置からの印加電圧・電流あるいは事故点の環境によって時々刻々変化します。「ケーブル事故点測定器の組合せ」に示した組合せ電源装置は代表的な目安を示してあります。
事故ケーブルに並行布設された線路からの誘導電圧の影響について
事故ケーブルは他の並行布設線路から電磁誘導の影響を受け高圧ブリッジ測定時の相間電圧が測定を妨げます。I011形がAC3V,I014形ではAC50V以下で測定が可能です。
しかし,この電圧が変動する場合は誘導電圧の大きさにかかわらず測定が困難な場合があります。

診断装置 Q&A