LINDA-1500SV2

高圧CVケーブルの絶縁体、シース(防食層)の絶縁抵抗を活線状態で測定する据置型の装置です。
LINDA-1500SV2

LINDA-1500SV2
(左: 本体、右: コントローラ部(PC、プリンタ など))

特長

  • 活線状態での測定が可能。ケーブル絶縁抵抗測定のために停電を取る必要がない。
  • ブリッジ法により絶縁体絶縁抵抗を測定するため、10万MΩからの高絶縁抵抗を精度良く測定可能。初期状態からのトレンド監視を行うことで、劣化の早い段階を検知し、早めの処置が可能となる。
  • 常置型で、自動測定が可能であり、絶縁抵抗のトレンド監視を行う事ができる。

測定原理

基本測定原理

LINDA 測定原理

測定方法

絶縁体絶縁抵抗 [直流重畳法]

測定用電流(直流)が大地に逃げないよう、系統の接地点(GPT中性点など)には交流接地器(コンデンサ)を設置する。負荷の交流成分は大地へ流れるが,測定用電流の直流成分は装置が受け取る。そして直流50Vの測定用電流を系統のGPT(EVT)中性点から重畳し(導体→絶縁体→遮へい層)へ漏れ流れる電流にて絶縁抵抗を測定する。

シース絶縁抵抗

(遮へい層~大地)間に50Vの電圧を印加して絶縁抵抗を測定する。

適用条件

  • 特高受電の設備
  • 系統にGPT・GTRを有していること(GPT/GTR中性点から測定用電流を重畳するため)
※ その他,距離・ノイズ・抵抗接地系での電流容量等の条件により適用できないケースあり

システム概要例

LINDA-1500SV2 システム概要例

LINDA-1500SV2装置構成

  • LINDA-1500本体盤
  • ケーブル用交流接地器
  • GPT(EVT)用交流接地器(系統内のGPT数必要)
  • GTR用交流接地器(系統内のGTR数必要)
  • コントローラおよび通信機器

LINDA用配線

  • CV 1c 8SQ (ケーブル交流接地器~本体間)
  • CV 1c 8SQ (GPT交流接地器~本体間)重畳用
  • CVV 4c 2SQ (GPT交流接地器~本体間)
  • CVV 6c 2SQ (GTR交流接地器~本体間)
  • CV 1c 8(38)SQ(GPT(GTR)~GPT(GTR)交流接地器)
  • 通信用ケーブル(本体~コントローラ間)